矯正治療には検査が必要です。
歯列矯正治療は歯科の中でも、非常に特殊な治療です。虫歯や歯周病と違い、痛みがあるから治療を行う訳ではありません。また、虫歯や歯周病が無い元の健康状態に戻すことでもありません。
現在ある歯並びや噛み合わせを、全く新しい状態(きれいな歯並びや噛み合わせ)に作り上げていく治療です。そのためには、きちんとした検査と診断が必要です。
大学病院での20年以上に亘る経験と知識をもとに最善で的確な治療方針を提案するように努力しています。提案した治療方針が患者さんの希望と一致している事が、最も嬉しい事です。歯列矯正治療はいきなり治療が始まるのではなく、矯正治療のための検査には、以下のような検査項目が必要です。
レントゲン撮影
セファロレントゲン:矯正治療の設計図となるレントゲン
セファロレントゲンは、上下の顎の位置関係や前歯の位置関係を把握するのに必要なレントゲンです。このレントゲン無しで矯正治療を行うことはありえません。このレントゲンを分析することによって、歯並びや咬み合わせの問題が骨格によるものなのか、単純に歯列の問題なのか、両方の問題を持っているのかを把握することができます。
例えば、出っ歯と表現される状態でも実際には前歯の角度に問題があるのではなく、歯が生えている上顎骨の位置自体に問題がある場合、逆に上顎骨の位置に問題はないけれども下顎の発育が悪く出っ歯のように見えていることなどを把握することが出来ます。セファロレントゲンは規格された条件で撮影するので、一年間の成長量などもレントゲンを比較することに判定できます。
当クリニックではレントゲン被爆線量が少ないと云われている
デジタルレントゲン
を採用しています。
デジタルレントゲン
はすぐに撮影結果を確認できること、データーの保存性に優れていることも大きなメリットです。
セファロレントゲンは専用の分析ソフトを使用して、コンピューター分析をおこなます。現状の分析をおこなうだけでなく、治療後の口元の変化などをシュミレーションしながら、治療目標を設定していきます。
オルソパントモグラフィー:全体の歯の状況を把握するのに必要です。
永久歯の数、歯根の状態、乳歯の状態を確認するためにオルソパントモグラフィーと呼ばれるレントゲンを撮影します。歯根に異常が疑われる場合には小さな歯のレントゲン(デンタルレントゲン)を撮影することもあります。顎関節症などが疑われる時には、顎の関節部分のレントゲンが必要になります。ライト矯正歯科クリニックでは基本的に初診・相談の段階でこのレントゲンを撮影するようにしています。
手のレントゲンをとることもあります!
Sesamoid bone
成長期にあるお子さんの場合には手のレントゲンを撮影します。矯正治療に手のレントゲンが必要?なんて思われるかもしれませんが、非常に重要です。
指の骨の骨端軟骨の石灰化度や、sesamoid bone の出現状態によって成長がどの段階にあるのかを把握することができます。そのため、 成長期のお子さんの治療の場合、骨格的な変化を期待することが、有効であるのか確認することができます。
顔と歯並びの写真撮影
口元の様子、どのような噛み合わせになっているのかを記録しておく必要があります。
全体のお顔のバランス、左右の対称性、口元の感じ(突出感)、笑った時の歯の見え方などに注意しながら、顔の写真を4枚、お口の中の写真として5枚ないし6枚、色んな方向から上下の歯列の写真撮影を行います。治療による変化を確認するためにも、治療開始前の記録(写真)は非常に重要です。
歯型を採ります:歯列の印象
フェイスボートランスファーと呼ばれる操作を行っているところ。
当クリニックではすべての患者さん(小学生を含む)で実施しています。
上下歯列の歯型も当然、検査で必要です。歯型は単純な模型にするのではなく、咬合器と呼ばれる器械に装着して、上下歯列と顔面の関係が判るような模型を作ります。
単純な模型では上下の歯列の関係だけが把握できて、骨格との関連性が不明です。顔面と歯列の位置関係を再現した模型が、咬合器にマウントした模型なのです。
実際の模型が咬合器に装着された状態
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